大旦那の武ログを3月以来ですが書かせていただきます。
昨日はニュースZEROでカタナ女子という取り上げられ方をされていましたね。
これまでの歴史ブームは人物だったのですが、それとは違って刀というモノなので、学芸員を目指していた者としては、博物館などでしっかり物を見てくれる方が増えて嬉しいですね。あ、そういえば博物館学芸員の資格は刀剣の専門家の稲田和彦先生に教えを受けました。
ちなみに刀剣ファンの方は一度は目にしたことがある、こんな本を出しています。
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%AA%AC%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%80%E5%A4%A7%E5%85%A8%E2%80%95%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%89%88-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%BE%A4%E5%83%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%A8%B2%E7%94%B0%E5%92%8C%E5%BD%A6/dp/4056040397
それにしても、いろいろな刀が見れるようになりましたね!先程発見したニュースにもこんなのが。
刀剣乱舞登場の長曽祢虎徹の展示が決定 東京国立博物館では「逢いたい刀剣」の投票受付中 – BIGLOBEニュース http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0609/blnews_150609_9740128847.html …
さて、先日の百刀繚乱で限定発売しました大包平のご紹介をさせていただきます。
ゲームで未実装なのが実装されているということで大変話題になったようなのですが、刀剣武家羊羹は2年前に企画されたものであったため、その時実装、いや作られていたものに千字正宗や石田切込正宗とともに、大包平はあったのでした。
今回の大包平の刀剣武家ようかんは池田輝政の時代から池田家にあるという説を採りまして、家紋は揚羽蝶にしています。ただ池田輝政の孫の岡山藩主・池田光政が刀マニアだったんですが、それを諫める側役だった熊沢蕃山に、どうしても欲しいからと言ってどこかから譲り受けたという説もあるので、備前蝶の大包平も同時に作りました。ちなみに熊沢蕃山は陽明学者でのちの吉田松陰や勝海舟らに大きな影響を与えます。
イベントで買われたお客様は、揚羽蝶と備前蝶2つ並べておくと、どうしても揚羽蝶に手が伸びていまして、備前蝶は余ってしまいました。やはりデザイン性なのでしょうか?
揚羽蝶の刀剣武家ようかん「大包平」
び
備前蝶の刀剣武家ようかん「大包平」
池田家は織田信長から揚羽蝶をもらって使っていたのですが、江戸時代に分家が増えていく中で、岡山の池田家が他と区別するために使い始めたとも言われているようです。池田輝政の時代の姫路城の軒丸瓦にも揚羽蝶が残っていますね。
ところでマッカーサーが大包平をほしがって、自由の女神と交換ならいいと返された話は、何が出典なんでしょうね?いろいろな本やサイトにも書かれているのですが、どうも出所がわからなくて。どなたかご存じでしたら教えて下さいね。
自由の女神に大包平を持たせてみたらこんな感じ。なわけない(^^;いくら大でも大すぎですね。
ちなみに鶯丸も、ウグイスっぽい家紋と、三階菱があります。やはり皆さん手に取るのは鶯の絵の方ですね。
鶯っぽいのはこちら(^^;
三階菱はこちらです。真ん中へんの黄緑のです。
ちなみに千字正宗もあります。
参考リンク
東京国立博物館刀剣投票