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刀剣武家ようかんの由来

刀剣武家ようかんの由来

よく質問されるので、改めてお答えします。

 当店は1990年に京都市営地下鉄烏丸線の北山駅出口に、先代店主が賀茂公家芋本舗として開店しました。行列の出来る名物となった公家芋をはじめ、芋ようかんなどの芋菓子専門店として親しまれてきました。三年坂・嵐山・奈良猿沢池・京都駅ポルタにも店舗があり大変ご好評をいただきました。
 2006年より二代目当主(現在の大旦那)となり、IT企業の和菓子部門として、また京都と歴史をモチーフにした商品作りを特色として、新展開をはじめました。そこで主力商品として登場したのが、武家ようかんなのです。

 武家ようかんは、先代店主が公家を先祖としていることから公家芋を名乗ったことに対して、現当主が嵯峨源氏という武家を先祖としていることから武家ようかんと名付けたのです。

 最初の武家ようかんは2007年9月29日発売の戦国武将シリーズ30種からスタートしました。第2弾として、幕末武家ようかんが坂本龍馬や新選組隊士を中心に、壬生の新選組屯所跡の旧前川邸や龍馬館などで販売されました。その後セブンイレブンでの販売や、ゲーム戦国BASARAとのコラボ商品として大変ご好評をいただきました。

 2013年10月には、大旦那の教えているデジタルハリウッド大学院での研究室の研究テーマとして、刀剣プロジェクトがはじまりました。ゲームと日本刀が好きで日本に来たインドネシア人学生と、刀剣の本を多数出しておられる稲田和彦先生に教えを受け博物館学芸員を目指していた大旦那の思いの詰まった企画としてはじまったのです。刀剣を作るゲームを開発し、その関連商品として刀剣グッズを多数作った中に、刀剣武家ようかんや、羊羹切日本刀ナイフがあったのです。ゲームはプロトタイプの製作で終わりましたが、グッズはその後も開発を続けました。

 2013年より発売した刀剣武家ようかんは静かなブームといわれた刀剣ブームの中で少しづつ売れておりましたが、2015年1月より爆発的に売れるようになりました。これは刀剣のゲームが大ヒットしたことが背景にあるようです。その後も4年の間、当店で一番の人気商品として親しまれております。

 ゲームの刀剣とは全く関係が無いため、ゲームのキャラクターとモチーフや色が違うなどのご指摘を頂きますが、その刀の歴史をモチーフにしているため、大きく異なる場合もご容赦頂きたく存じます。

 当店は京都で、何度か引っ越しをしており、刀剣ゆかりの場所にあったこともございます。三条通り、粟田口、壬生、嵯峨嵐山。そのため、三条派、粟田口派、幕末刀、源氏刀には大変ゆかりがございます。京都にはたくさんの歴史が重層的に残っており、刀剣などは忘れられた存在になりがちでした。博物館でも刀剣は不人気コーナーの1つでした。ようやく日の目を浴びた刀剣、忘れられた京都の刀剣をぜひ知って頂きたく、商品を作り続けております。