一夢庵のようかんは芋菓子専門店だったため、芋羊羹しかありませんでした。メイン商品の公家芋は店頭で実演販売してその場で食べて帰ったり、持ち歩きしたりのお菓子でした。そのため、同じようにその場で食べたりできる商品として抹茶とほうじ茶のソフトクリームも扱っていました。そこで羊羹も抹茶と焙茶を揃えようということで開発に着手しました。
しかしながら、なかなか思うような味や色が出ませんでした。はじめは小豆に抹茶を入れてみたのですが、どうも抹茶が小豆に負けてしまいます。そこで白いんげん豆を使ってみました。これでようやく味も色も満足のいくものになりました。しかし、味は抹茶の味も関わってくるため、微妙な味わいが大事になってきます。お抹茶を飲んだときに、飲んだ後にじわじわと抹茶の味が残るあの感触が羊羹でも出せないかと思い、それに挑戦します。
抹茶にも数多くの品種があります。開発がスタートしてから数ヶ月、和カフェを作ることになりました。その和カフェは芋とお茶をコンセプトにしたメニューを扱ったお店になったので、いろいろなお茶のメニュー開発が始まりました。その中で数あるお茶でも、宇治の丸久小山園のお茶はとても種類も多く、また品種毎にコンセプトや味や香りもはっきりしており、芋菓子にあうお茶を探すことが非常にしやすかったのでした。それもそのはず、お茶のコンテスト全国茶品評会で毎年のように1位の農林水産大臣賞を取っているお茶屋さんなのです。そこで丸久小山園のお抹茶を10種類ほど選び、それぞれで羊羹を試作してみました。それを和カフェのお客様や、従業員で試食し、一番評価の高かった品種を使うことでようやく製品化することができました。
丸久小山園さんのサイトはこちら
http://www.marukyu-koyamaen.co.jp/index.html
1年に渡って美味しいお抹茶を探し続けてできた抹茶羊羹です。どうぞご賞味下さいませ。
・味 抹茶
・原材料 砂糖、白いんげん豆、抹茶、寒天、和三盆糖、着色料(クチナシ、ベニバナ)
・内容量 55g
・賞味期限 製造から1年6ヶ月
外装サイズ:約縦8.5cm×横16.4cm×縦2.1cm